日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2022年9月12日大きな声で話して話し方を上達させよう!

★人前で堂々と話す秘訣は大きな声で話すこと


日本話し方センターのベーシックコースは、1回2時間の講座を無料で見学いただくことができます。話し方に関する講義を聞き、受講生が人前でスピーチをする実習風景をご覧いただいています。見学後、ほとんどの方が「皆さん、とても堂々とスピーチされていますね。私はとてもあんな風には話せません」と仰います。しかし、見学時にこのようなことを言っていた人が、受講後、堂々と話しをするようになっています。「堂々と話している」と見える理由の一つに、「声が大きいこと」があります。



ベーシックコースの受講生は、スタート当初は大きな声が出せず、小さな声で話す人が半分くらいいます。しかし、全12回のコースの5回目くらいまでには、ほとんどの人が、後ろの人まで聞こえる、大きな声で話せるようになっています。では、なぜ大きな声が出せるようになったのでしょうか。



★気持ちを切り替えた


要因の一つとして、気持ちを切り替えた、ということがあります。
ベーシックコースでは、受講生が毎回、教室の前に立って2分間のスピーチを行います。受講生の大半は、人前であがるのを何とか改善したい、という切実な思いを持っています。なので、覚悟を決めて教室の前に出てスピーチをされています。「『恥ずかしい』なんて言っていられない」。そんな気持ちで思い切りよく話をされます。このように気持ちを切り替えたことによって、以前よりも大きな声で話すことができるのだと思います。



★あがらなくなった


別の要因として、あがりを抑えることができるようになった、ということもあります。
コースが始まって間もない頃は、受講生のほとんどはあがっています。あがっていると、無意識のうちにのどを締め付けてしまうので、大きな声を出しにくいのです。大きな声、よく通る声を出すためには、あくびをした時のようにのどの奥を広げないといけません。そのためには、のどや上半身をできるだけ緩める必要があります。ベーシックコースでは、実習で行うスピーチは自宅で30回以上声に出して練習してきてください、とお願いしています。この事前準備を素直にやった人は、人前に立ってスピーチをしても以前よりはあがらなっています。その結果、のどを不必要に締め付けることがなく、大きな声が出やすくなるのです。



★わざと大きな声を出してみる


ところで、先日見学に来られたCさんも、声が小さいことが悩みだということでしたので、見学終了後、少しレクチャーをしました。Cさんから少し離れたところに立って、私に向かって大きな声で「こんばんは!」と言ってもらいました。ご本人が仰るとおり、最初はこもった感じの小さな声でした。そこで私は「怒鳴ってください」とお願いしました。初めは躊躇していたCさんも、何回かやっているうちに大きな声になってきました。その様子をビデオに撮って見てもらったところ、「自分では怒鳴ってしまってとても不自然に感じたけど、ビデオで見ると全然怒鳴っている感じがしないですね」と仰いました。


Cさんは話し方教室といういつもとは異なる場で、少し気持ちを切り替えて怒鳴ってくださいました。一瞬ではありますが、のどの締まりを緩めたため、ご自身でも意外なくらい大きな声が出せたのではないか、と思っています。何事も実践してみることが大事です。大きな声を出したい方は、カラオケボックスなどで、のどの締まりを緩めて、思い切って怒鳴ってみてください。



★話し方のトレーニングをしてみませんか?


日本話し方センターのベーシックコースでは、話し方に関するあらゆることを講義し、トレーニングで身につけていただいています。上で述べた大きな声を出すことや、要領よく話すこと、音調豊かに話すことなど、お一人おひとりに応じたご指導をしています。ぜひ受講をご検討ください!

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